スペシャリスト?ジェネラリスト?の補足
(このページはコラムに書いた内容より転載しています)
何より理解して欲しい事は
ジェネラリストなんて全てに於いてダメ
とか
スペシャリストこそが最高だ
と言ってるのではないという事です。
スペシャリストが提供できる範疇しか必要としないのならスペシャリストを選択するべきだ
と言ってるのです
心臓を手術するなら心臓の専門外科医に頼むのは当然でしょう?
ですが孤島のたった一つの診療所の医者が心臓に特化した能力を持っていても何の意味もありません
あらゆる病気を診療できるマルチプルな能力が必要です
ジェネラリストというスペシャリスト
つまり
何でもまんべんなくできる能力のスペシャリスト
という存在だと言い換えることができるのではないでしょうか?
貴方がラーメンと餃子の両方を食べるならラーメンも餃子も美味しい店に行くでしょう?
ですがラーメンしか食べないなら餃子が不味くてもとにかくラーメンさえ美味しければそれでいいでしょう?
それがジェネラリストとスペシャリストの使い分けというものです
マジックを見られるお店を例にとって考えても同じことが言えます
ステージマジックもクロースアップマジックも両方見られるお店だとしたら
中途半端なクロースアップマジックをするステージマジシャンや
中途半端なステージマジックをするクロースアップマジシャンが居ても良いでしょう
本当はステージに特化したマジシャンとクロースアップに特化したマジシャンをそれぞれ用意して
それぞれの専門のパフォーマンスを提供するのが本筋ではありますが
人件費などの側面など様々な理由で必ずしも実現できるとはかぎりません
そこでステージもクロースアップも両方とも平均的にできるマジシャンを出演させるのは仕方ないことかと思います
ですが
クロースアップマジックを見せることしかしない店
のくせに
ステージマジシャンを出演させてるようなお店
はダメです
同じことを依頼に照らし合わせて考えて頂きたいのです
今回の依頼に於いてステージマジックだけの内容しか必要としないのに
クロースアップマジシャンやマルチ(ジェネラル)マジシャンを選んだり
逆にクロースアップマジックしか見ないのに
ステージマジシャンやマルチマジシャンを選ぶのは愚かなことだとご理解頂きたいのです
ステージもクロースアップも両方とも依頼する場合には
むしろマルチマジシャンを選択するべきでしょう
私はクロースアップマジシャンですので原則としてはステージマジックのみの依頼は断ります
ステージマジックのみの依頼はステージマジシャンに頼みます
その時にステージマジシャンとしてのプライドも持たず
片手間のクロースアップマジックで平気な顔をしてお金を貰うような恥知らずなマジシャンは選びません
私に相談して頂ければ依頼内容からどのような能力を持ったマジシャンが必要かを考えさせて頂きます
それが私の能力で賄うのがベストとなれば私が出演致しますし
私以外のマジシャンに適任者が居ればそちらをご紹介させて頂きます
ただスケジュールの都合やご予算との反り合いで全てが最高で頂点のマジシャンとならない場合も有ります
ですが極限までベターな演技内容を提供する事こそが
私が他のマジシャンと明らかに違うスタンスであるという事をなによりご理解頂きたいのです